ガーミンのスマートウォッチで計測できる「VO2Max」を知っていますか?

maximum oxygen consumption(最大酸素摂取量)の略称である「VO2Max」は、自分の体の状態を知る手掛かりになる重要な数値です。

VO2Maxはガーミンのスマートウォッチで簡単に計測できますが、表示方法やデータの活用方法がわからず、困っている人も多いでしょう。

そこでこの記事では、ガーミンで計測できる「VO2Max」の表示方法や評価の見方について、徹底解説しました。記事の後半では、VO2Maxの改善ポイントについても紹介しています。

記事を読めば、ガーミンで表示されるVO2Maxについて完全に理解した上で、データを自分の体づくりに役立てられることでしょう。

ガーミンのVO2Maxについて興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください。それでは解説していきます。

ガーミンで計測できる「VO2Max」とは

「VO2Max(最大酸素摂取量)」とは、1分間で人が体内に取り込める酸素の最大量のことです。1分間に体重1kgあたりどれだけ酸素を摂取できるかを、ml/kg/分(min)という単位で表します。

VO2Maxの数値が高いほどマラソンなどの長距離を早く走れるといわれており、有酸素運動を行ううえで特に大切な指標になります。

マスクを着用して直接調べる・心拍数から算出するなど、VO2Maxを測る方法はいくつかありますが、中でも手軽にできるのがスマートウォッチを使う方法です。

スマートウォッチの中でも特に正確なデータ計測ができると評判なのが、アメリカの人気ブランド「ガーミン(GARMIN)」のスマートウォッチ。

血中酸素トラッキング機能に対応したガーミンの機種を装着すると、手首で簡単にVO2Maxを計測できます。

次の章では、血中酸素トラッキング対応のガーミンの主な機種について、詳しく解説していきましょう。

VO2Max計測が可能なガーミンの主な機種

VO2Max計測が可能なガーミンの主な機種とスペックは、次の表のとおりです。

モデル名Forerunner 265/265SVenu 3MARQコレクション・
MARQコレクション(Gen2)
fenix 8 シリーズ
商品画像
サイズ46.1×46.1×12.9mm45x 45x 12mm直径 x 厚さ: 46 x 15 mm47 x 47 x 13.8 mm
ディスプレイ
サイズ
直系1.3インチ(32.5mm)直径1.4インチ(35.4mm)直径1.2インチ (30.4 mm)直径1.4インチ(35.56mm)
重量47g(標準附属バンド込)47g(標準附属バンド込)85 gシリコンバンドモデル:73g
メタルバンドモデル:132g
防水等級5ATM5ATM10ATM10ATM
Suica対応
稼働時間スマートウォッチモードで
約13日間
スマートウォッチモード
約14日間
スマートウォッチモードで
約16日間
スマートウォッチモードで
約16日間

ガーミンのスマートウォッチは、多くの機種でVO2Maxが測定できる仕様になっています。

表に記載した以外にもアウトドア向きの「Instinct」やゴルフ向きの「Approach」など、各スポーツに特化したラインナップが豊富なので、自分のスタイルにマッチしたものを選ぶといいでしょう。

ほとんどのモデルでスポットチェック・終日トラッキング・睡眠時トラッキングの3つのモードが選べますが、一部終日トラッキング非対応のものがあります。

ガーミンでVO2Maxを表示する2つの方法

ここからは、ガーミンの血中酸素トラッキング対応モデルでVO2Maxを表示する方法を紹介します。

VO2Maxの表示方法は大きく分けて次の2つです。

  • 時計本体
  • Garmin Connectアプリ

それぞれ詳しくみていきましょう。

方法1.時計本体

VO2Maxは、ガーミンの時計本体で簡単に表示できます。表示方法は次の3ステップです。

  1. 時計本体の画面でDOWN(下向き)ボタンを押す
  2. ウィジェットの「パフォーマンス」もしくは「トレーニングステータス」を選ぶ
  3. STARTボタンを押す

ほとんどの機種は、上記の方法でVO2Maxが表示されます。

ただし、本体の画面サイズが比較的小さいVivoシリーズのような機種は、タッチ操作が必要な場合もあります。

詳しい操作方法については、オンラインマニュアルを確認するのがおすすめです。

方法2.Garmin Connectアプリ

Garmin Connectアプリを使って、VO2Maxをスマホに表示させる方法もあります。手順は次の3ステップです。

  1. アプリストアから「Garmin Connect」をインストール
  2. アプリを開いてメニューボタン(画面左上の三本線のアイコン)をタップ
  3. 「パフォーマンス統計」→「VO2Max」の順にタップ

Garmin Connectアプリなら、VO2Maxの数値が時系列でグラフ表示されるため、自分の体の状態をより詳しく振り返りできるのがメリットといえます。

自分の体のデータをより詳しく知りたいなら、Garmin Connectアプリを活用してみてください。

ガーミンでVO2Maxが表示されないときの対処法

本体やGarmin ConnectアプリでVO2Maxが表示されない場合の対処法は3つあります。

  • 対応機種かどうかを確認する
  • 各種設定を見直す
  • GPS機能が正常に作動しているかどうか確認する

VO2Maxが表示されない場合、まずお手持ちのガーミンのスマートウォッチが対応機種かどうか確認してみましょう。ガーミンの商品ページで「血中酸素トラッキング」が「あり」になっていれば対応機種ということです。

対応機種の確認ができたら、VO2Maxを計測できる設定になっているかどうかを見直します。以下の設定がオフだとVO2Maxの計測はできませんので、オンに設定してください。

  • 最大心拍数の自動検出
  • パフォーマンスコンディションの通知
  • TrueUp

設定をオンにしても計測されないようであれば、GPS機能が正常に作動しているかどうかも確認します。

対処法を試しても問題が解決しない場合は、本体のアップデートやリセットを試したり、ガーミンのサポートに問い合わせたりすることをおすすめします。

ガーミンでVO2Maxを正確に計測する5つのコツ

VO2Maxのデータを日々のトレーニングに活かしたいなら、正確に計測できるよう条件を整えることが大切です。ガーミンでVO2Maxをより正確に計測するコツは5つあります。

  • 最大心拍数の自動検出・パフォーマンスコンディション・TrueUpの設定をオンにする
  • プロフィールなどを正確に入力する
  • 計測機器を揃える
  • 屋外の平坦な道で最低10分(機種によっては15分)のランニングをする
  • 体調や天候などの条件がなるべく同じ状態で計測する

最大心拍数などの各種設定をオンにするのは前の章でも説明したとおりですが、プロフィールなど基本的な情報を正確に入力するのも、役立つデータを得るための重要なポイントです。

性別や年齢はもちろんのこと、身長や体重も正確な数値を入力すれば、誤差の少ないデータが計測できるでしょう。

スポーツによっては計測機器を揃えるのも大切です。スマートウォッチ本体より胸部ベルト式心拍計の方が正確に計測できますし、サイクリングの場合は別売りのパワー計が必要になります。

また、VO2Maxは、10~15分のランニングを行ってからでないと計測を始められません。

計測する際は、体調や天候がなるべく同じ条件になるタイミングを選びましょう。気温差があったり体調にばらつきがあったりすると、トレーニングを続けているのになぜかVO2Maxの数値が下がった、なんてこともありえます。

効率良くトレーニングするためにも、この章で紹介したコツをぜひ実践してみてください。

VO2Maxの評価の見方

ここからは、ガーミンのスマートウォッチで表示されるVO2Maxの評価の見方について解説していきます。

ガーミンでは、VO2Maxの数値が年齢と性別に応じてレベル分けされています。VO2Maxのレベル別カラーゲージと、40~59歳男性のレベル別のスコアは次の表のとおりです。

カラーゲージレベル40~49歳男性のスコア50~59歳男性のスコア
優れている52.548.9
水色非常に良い46.443.4
良好42.439.2
オレンジ普通38.535.6
悪いまたは非常に悪い<38.5<35.6

ガーミンで計測できるVO2Maxを確認すれば、自分が同じ性別の同年代と比べてどれくらいのレベルなのかが一目でわかります。

トレーニングを続ければVO2Maxのレベル向上が期待できるので、トレーニングをコツコツ続けることが大切です。

ガーミンでVO2Maxを計測するメリット

ガーミンでVO2Maxを計測するメリットは3つあります。

  • 自分の健康状態を客観的に知ることができる
  • フィットネス年齢を同性代の人と比較できる
  • 効果的にトレーニングできているかどうか知る手掛かりになる

VO2Maxがスコア表示されるガーミンは、自分の健康状態を客観的に知りたい人に最適です。過去のデータを振り返りできるアプリも活用すれば、体づくりに役立つでしょう。

カラーゲージを見れば、自分のフィットネス年齢や心肺機能を同世代の人と比較できるのも画期的な機能といえます。

また、VO2Maxの数値が改善しているかどうかで、効果的にトレーニングできているかどうかを知ることができるのもメリットです。

コンディションによっては実際の数値からかけ離れたスコアが計測されることもありますが、一定期間のスコアの推移を把握することにより、トレーニングの成果を測る手掛かりになります。

VO2Maxのデータを日々の運動に活用したいなら、日々のスコアの上下に一喜一憂せず、中長期的なトレーニングに取り組むことが大切です。

次の章では、VO2Maxのスコアを改善するポイントについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

VO2Maxを改善する3つのポイント

VO2Maxのスコアを改善するポイントは3つあります。

  • さまざまなトレーニングに取り組む
  • トレーニング強度を変える
  • 生活習慣を見直す

それぞれ詳しく解説していきます。

ポイント1.さまざまなトレーニングに取り組む

VO2Maxのスコアを効率良く改善したいなら、1種類のトレーニングにこだわらず、さまざまなトレーニングに取り組むことをおすすめします。

例えば、フルマラソンに出場するからとひたすら長距離を走り込むだけでは、基礎体力やVO2Maxのの改善につながりにくい場合が多いです。

高強度と休息を交互に繰り返すインターバルトレーニングや筋トレを加えるなど、自分なりにメニューを工夫してみてください。

工夫したトレーニングメニューもルーティン化せず、時にはバイクトレーニングなどまったくの別メニューを取り入れる、などの試みも効果的です。

有酸素運動と無酸素運動を組み合わせたさまざまなトレーニングをすることで、体の状態や運動能力が確実に向上しているのを実感できるでしょう。

ポイント2.トレーニング強度を変える

トレーニング強度を変えるのも、VO2Maxを改善する重要なポイントです。

トレーニングを続けると身体能力は徐々に向上していくので、初期のままの強度でトレーニングを続けていると体への負荷がかからなくなってしまいます。

現在のトレーニングの強度に慣れてきたら、無理のない範囲で徐々に強度を上げてみてください。週1回程度、全力を出し切る高強度のトレーニングを入れてみるのもいいでしょう。

高強度のトレーニングをする際は、ウォーミングアップとクールダウンを特に念入りに行うことで、怪我のリスクを減らせます。

ポイント3.生活習慣を見直す

「トレーニングにかなり時間を割いているのに、効果が出ない…」と悩んでいるなら、以下のような観点から生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。

  • トレーニングメニューが適切か
  • 十分に休息や睡眠がとれているか
  • 日頃から栄養バランスやストレスに気を配っているか

VO2Maxを改善するには、自分にあったトレーニングメニューをコツコツこなしていくのが大切です。

トレーニングが足りない場合はVO2Maxのスコアが低下するのはもちろんのこと、トレーニングをやり過ぎてしまっても体に負荷がかかり過ぎてしまい、スコアの改善を妨げます。

また、適度な休息や睡眠は体の回復を促す重要な要素です。体が十分に回復しないままトレーニングするとオーバートレーニングになり、却ってパフォーマンスが低下します。

栄養バランスや、ストレスも体づくりに大きな影響を及ぼします。カロリーだけでなくタンパク質などの栄養がきちんと摂取できる食事にしたり、リラクゼーションを取り入れたりするのもスコア改善に有効です。

VO2Maxの改善には時間がかかります。今回紹介したポイントを参考に、焦らずじっくり取り組んでみてください。

VO2Maxが計測できるガーミンは、体づくりの強い味方

maximum oxygen consumption(最大酸素摂取量)の略称であるVO2Maxは、心肺機能などの自分の体の状態を知る手掛かりになる重要な数値です。VO2Maxのスコアを改善することで、より良い体づくりが期待できます。

VO2Maxを計測するなら、手首に装着するだけで簡単にデータが取得できるガーミンのスマートウォッチがおすすめです。

運動に関するデータの詳細分析もできるので、トレーニングをして効率良く体づくりをしたい人に向いています。

ガーミンのスマートウォッチの購入を検討しているなら、人気モデルの揃っている「GRACIS オンラインショップ」にぜひアクセスしてみてください。

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