
腕時計を買うときに一度は確認する防水性能。「日常生活用防水」や「3気圧防水」「W.R.5BAR」などいろいろな防水性能の表記がされています。
でも、「この時計、防水って書いてあるけど、お風呂で使っていいのかな?」と、この「防水○m」や「○気圧防水」の意味、きちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
この記事でわかること
- 〇気圧防水ってどれくらいの性能なのか。
- ほかの表記ではどれくらいの性能か
- 日常使いにはどのくらいの性能がいいのか
【“10気圧防水”って、10メートルまでOKってこと?】
よくある誤解ですが、10気圧=水深10メートルで使えるというわけではありません。これはあくまで動きのない水の水圧に対するテスト基準です。逆に動きのあるシャワーなどでは、水の深さや量に関係なく局所的に水圧が高くなります。なので水深とは全く別の考え方が必要であることを覚えておきましょう。
例えば:
- 3気圧防水(30m):日常生活の軽い水濡れに対応。洗顔程度まで。
- 5気圧防水(50m):雨や軽い水仕事に対応。でもシャワーは非推奨。
- 10気圧防水(100m):プールやシャワーにもある程度対応可能。
- 20気圧以上:ダイビングやマリンスポーツも想定された本格仕様。
【ほかの表記ではどれくらいの性能か】
防水性能は、他にも「Water Resistant」「日常生活用防水」「20BAR」など、メーカーやモデルによって様々な表記があります。
- Water Resistant(ウォーター・レジスタント):防水性能があることを示す表記です。水滴には強いですが、水泳やシャワーでは使用できない場合があります。
- 日常生活用防水:日常的な汗・雨・手洗いなどに対応。浸水する可能性があるシャワーや水泳には不向き。
- BAR(バール)表記:気圧(ATM)と同じ単位。10BAR=10ATM=10気圧。
表記が多様なため、混乱しやすい部分ですが頭の片隅に置いておくと、ふとした時に役立ちます。
【日常使いにはどのくらいの性能がいいのか】
仕事や休日に普通に使う腕時計なら、5気圧〜10気圧程度の防水性能が“ちょうどいい”ラインです。
- スーツに合わせるビジネスウォッチなら、5気圧防水で十分。急な雨や手洗い程度なら問題なし。
- アクティブな日常やアウトドアにも使いたい人は、10気圧以上がおすすめ。多少の水遊びやレジャーにも対応できます。
ただし、どんなに高い防水性能があっても、お風呂やサウナでは使用NG。高温や蒸気は内部のパッキンを劣化させ、想定外の浸水トラブルにつながります。
まとめ
- 「10気圧=水深100m」とは限らず、実際の使用条件を考慮することが大切
- 防水表記には複数の種類があるため、内容を見極めるのが重要
- 日常使いなら、5〜10気圧の防水性能があれば安心
- 高温・高湿環境では使用を控え、長く使いたいなら定期的な点検もおすすめ